まさかあの症状がきっかけ!?更年期障害と向き合い続けた10年間
今回はグラフィコ社員の「更年期障害」体験談をインタビューしていただきました!
同じ会社にいながら想像以上の大変な日々に驚愕し、
改めて更年期障害への理解が深まりましたので、ぜひ皆様も読んでみてくださいね😄
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女性のライフステージが進むにつれ、
女性ホルモンの変動によって引き起こされる「更年期障害」が現れることがあり、
他人事と思えない方も多いのではないでしょうか。
更年期障害の症状や程度は人によって異なるため、
気づくまでに時間がかかることもあります。
この記事では、10年ほど前に更年期障害が現れ、
今も症状を抱えているグラフィコの早川さん(仮名)の体験をお伝えします。
「まさか、この症状が!?」更年期障害だと思われたきっかけ
10年前に左足首の痛み、
一年後には両手の関節痛が出たのが今思えば更年期障害の始まりだったようです。
当初はこれらが更年期障害によるものだとはまったく思わず、
外科医に通いました。
痛みが続いていたので痛み止めを処方してもらっていましたが、
原因は不明のままでした。
これらの症状も更年期障害の一部だったのだろうと気づいたのは、
最近のことでした。
それから徐々に、めまいや吐き気、頭痛、だるさなどの症状が現れました。
症状は重くなっていって、体を起こすことができないほどに悪化してしまい、
「自分が更年期障害である」と強く自覚したタイミングで婦人科に受診をしました。
漢方薬、プラセンタ、ホルモン投与…10年かけて自分に合った治療法を模索
婦人科では気分の落ち込みやだるさ、めまいに効果的とされる漢方薬が処方され、
1日3回毎日飲み続ける治療を3年間続けていました。
ですが、それでも症状を抑えることはできませんでした。
私生活で引越することになったので通院先も変わり、
新しい婦人科の医師に漢方薬だけでは対処しきれない症状を伝えたところ、
プラセンタ注射を勧められました。
漢方薬と併用しながら、週に1回の注射を2年間にわたり受け続けました。
それでも年齢を重ねていくためか症状は重くなっていく一方で、
ひどいときは電車に乗ることができなかったり、
会社の会議室で寝込んでまったく仕事ができなかったりするほどだったんです。
そこで、少しでも体調を改善したく、他の治療法もないか模索するために、
いくつかの病院を受診し、それぞれの医師の説明を聞いて、
ホルモン治療に切り替えることに決めました。
当初は、一時症状は改善されるものの気分が高揚しすぎ、
その反動でまた病状が悪化するという状態が続きましたが、
1年ほどかけて薬の調整を重ね、症状や気分が安定しました。
そのホルモン投与の治療は現在も続けています。
更年期障害の合併症で「うつ」に。そして休職へ
治療中は精神的な不安定さも症状として現れており、
自律神経の乱れの影響もあると医師が判断してメンタルクリニックを提案され、通院しました。
初診時に「うつ」と診断され、翌日からの会社への出社にドクターストップがかかったんです。
まさか自分がうつになっているとは微塵にも思っていなかったので、
なかなか事実を受け入れられませんでした。
ですが、
更年期障害とうつに関係性があることを医師の説明で知り、納得しました。
更年期障害のだるさや倦怠感とおなじように
うつ病も脳内のセロトニンの減少が原因と考えられるので、
私の場合も更年期障害の合併症としてうつが発症した可能性が高いとのことでした。
「うつ」として休職を申請したのですが、
会社側で「人間関係のトラブルなどがあったのではないか」と戸惑いの声もありました。
実際にそのようなことはなく、
更年期障害の合併症として発症したと会社側に説明し、
状況を理解してもらって休職に至りました。
休職期間の過ごし方。体の反応に素直に従う方がいいの?
結果的に休職を経て症状はよくなりましたが、症状には波がありました。
最初の2ヶ月間は殆ど起き上がることもできず、眠り続けていました。
また、吐き気があるので、食欲もなく、体重は約12㎏減りました。
それに加え、うつの症状の一つである自律神経の乱れがあったため、
規則正しい生活の維持が難しかったです。
生活リズムを整えるために毎日朝7~8時くらいに起床して
太陽の光を浴びる習慣をつけても、午後2時くらいには眠気が襲ってくることも日常でした。
PCやスマホの画面を見続けているとめまいが起きることもあって、
そんなときは無理せず休むようにしていました。
そんな生活を送るうち、
眠気は体が自己修復しようとするサインだと感じるようになりました。
規則正しい生活にとって「正しい」と頭で考えた事を実際にやるには体力的に限界があるので、
眠いと感じたら無理せず休むというように、
自然な欲求に従って生活を送ることにしました。
結果、ほとんどひきこもり状態で、出かけるとしても近所のスーパーくらいでした。
ただ、いつまでも休んでいるわけにはいきません。
会社が認める休職期間内に復帰したいとかかりつけの医師に伝えました。
医師は無理せず行動することを第一にとし、
会社には在宅勤務で復帰することができました。
休職期間を経て復帰してから。新たな葛藤
今も治療も薬も続いているのですが、
その日一日で何かしらの症状が出ない日はありません。
毎日が「なんとか今日を乗り越えた」と安堵する感じです。
また、「今日はちょっとだるいかもな」とか、
自分の調子を把握して過ごし方をコントロールすることはできるのですが、
会社での仕事となるとそうはいきません。
周りのペースに自分がついていけないかもしれない、
自分が荷物になっているのではないかという不安があります。
「大丈夫だよ」と温かい声をかけてもらっているのですが、
他の人と同じように仕事ができない自分に負い目を感じてしまいます。
悩みを打ち明け分かち合うことで救われる
今回インタビューの機会をいただいて、
初めて誰かに自分の症状について詳しく話すことができました。
話すことで自分の頭の中が整理されてスッキリするだけでなく、
「大変でしたね」と声をかけてもらえて
「あぁ、私大変だったんだ」と自分を慰めることができました。
皆さんに話を聞いていただけてとてもありがたかったです。
✍️取材後記
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更年期障害の症状が出てから10年近くかけて、自分にあった治療方法を見つけた早川さん。
決して短くない期間、暗中模索で治療方法を見つけていく最中で
「うつ」という思いもよらない症状にもかかり、大変ご苦労されました。
自分の体の声を尊重した日常を送れるようになった今は、
会社の人たちとの関わりにもやもやを抱えていらっしゃいます。
後編記事は、早川さん(仮)と同じ部署で働く方のインタビューを交え、
更年期障害を抱える女性と共に働くことをテーマにした内容をお届けします。
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インタビュー・執筆:綾斗 礼
フリーランスのブランドプロデューサー。女性のウェルビーイング・サステナブルをテーマにしたブランディング・PRに従事。企業や大学と提携して、学生、海外在住、シングルマザーなどライフステージ・背景問わず女性のキャリア支援活動も行っている。
X(Twitter):https://twitter.com/ayakatoreika
※記事内容はあくまで個人の感想です。※体調にご不安がある場合は医療機関にお問い合わせください。
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投稿を表示1年半前からホットフラッシュが始まりました。先月もう我慢できないと婦人科に行ったら、ホルモン療法の年齢は過ぎていると漢方薬の処方。まだ収まりません。
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投稿を表示更年期入り口?という年齢となり、生理も以前より不順になって、これからどんな感じで変化していくのだろうと不安な今日この頃、、。
自分の体の変化に敏感に、そして
変化を感じたら労ること。
心にとめておきたいと思います。
早川さん、お話くださりありがとうございます。
まだ治療が続いておられるとのこと、少しでも症状が緩和されますように、、
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