【妊活体験談②】妻を救った夫の言葉とは? 4年間の妊活ヒストリー
近年、育休を取得する男性が徐々に増えるなど、出産や育児に対する男性の関わり方も変化していますよね。同じように、妊活や不妊治療に対して男性がどう関わっているのか、なかなか話を聞く機会がないだけに気になるところです。
今回は、前回に引き続き、4年間の不妊治療ののち出産をした山田さんにインタビュー。ご主人の妊活や不妊治療への関わり方などについてお聞きしました。全3回でお届けしています。今回は1回目の続き、2回目です。
予想もしていなかった自然妊娠!
夫の転勤もあり、関西から関東に引っ越したタイミングで、家の近くの不妊治療で評判の良いクリニックの説明会に行ったのですが……。待ち時間が5〜6時間、日をまたぐこともあるという説明を聞いて愕然としてしまって。今まで自分は恵まれた環境にいたのだなと実感しました。
その時に、もう妊娠は諦めて仕事に専念しようと考え、不妊治療をやめてしまったんです。治療をやめて、気持ちを切り替えて新たな職場で仕事を頑張っていた時期、突然生理が遅れたことがありました。自分では更年期障害を疑って、産婦人科に行ったんです。すると、妊娠している、と。嬉しかったのというのはあるのですが、治療をやめている状態だったので驚きの方が大きかったですね。
不妊治療をやめた途端に自然妊娠するという話も度々耳にしますが、治療中に様々なストレスがあったのは確かなので、ストレスから解放されたことも一因なのかもしれません。
夫は不妊治療に対してどう関わっていた?
妊活や不妊治療中、夫は先に出産した義弟夫婦に会わないよう、無理に実家に私を連れ出さずにしてくれていました。おかげでその時期は、義弟夫婦には申し訳ないと思いつつも、会うことなく生活していました。
ただ、やはり最初から完璧に妊活や不妊治療に対して理解してくれていたかというとそうではなかったですね。最初は一緒にクリニックに行ってくれるということもなかったですし。
一時期、私が治療に疲弊してしまった時期に夫と大ゲンカをしたことがあったんです。どうして私ばかりこんな思いするんだろうと思ってしまい、ケンカの流れで夫に『あなたに原因がないかどうか証明してよ』と言ってしまったんです。
でもその大ゲンカがあったことで、夫が協力的になってくれました。今となっては逆にあのケンカがあってよかったなと思っています。
妊活中の妻を救った夫の言葉
子どもができなかったら申し訳ない、離婚してもいいよと私が漏らした時に『子どもが欲しくて結婚したわけじゃない』と言われたことが一番心の支えになりました。辛かったら治療をやめてもいいよと言ってくれたんです。
私が、義弟夫婦に会いたくないと言った時にも、私のことを責めるような発言は一切しなかったですし。実は私が妊娠する前に、義弟夫婦には第二子が誕生していたのですが、夫は私に黙っていたんです。今考えると『私が妊娠できていなかったらどう報告するつもりだったんだろう?(笑)』と思いますが、報告のタイミングによっては、私が取り乱してしまっていた可能性もありますし、夫の気遣いがあったことは本当に大きかったと思います。
妊活や不妊治療によって夫婦の絆がは深まったのかもしれませんが、一概に夫婦にとって良いことばかり、とは言い切れません。でも夫の新たな一面が発見できたな、とは思いますね。
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「どうして欲しいか、夫に対してはっきりと言うことが大切」と語る山田さん。妊活や不妊治療で、実質的に身体の負担を背負うのはやはり女性。
しかし、不妊治療の中で男性が精神的な面で支えになれることはやはり多いようです。
次回は、妊活、不妊治療中のストレス解消法や、出産後も役に立った習慣などについて山田さんに伺っていきます!